盗賊
- 男はニヤリと笑った。「いいカモですよ、閣下! 順調にやってますけど、あなた様のおかげでだいぶ集金が楽になりました!」
- 「そりゃあ、その… 男爵様… 色々です、色々! ちょっと前ですかね、向こう岸にヒドラが現れまして。おいそうだろ、お前ら?」戦士たちは頷いた。「デカくて牙が長い奴もいました! でね、閣下… そいつらが橋を渡る人々を襲ったら
- 男は目を輝かせ… そして不安そうな表情を浮かべた。「閣下、そうしたいのは山々です、いや本当に! でもほら、もう牡鹿の王に仕えてるので… 直接話し合ったらいかがです?」
- 「ほらよく見て、閣下! 生きてるでしょ! ほら見て… あそこです。あそこから俺たちを見張ってるんですよ!」
- 「はい、男爵様?」
- 「えー、あの、俺たちは… 橋を守っているんです、男爵様! 怪物とかそういうのから。牡鹿の王の命令で」
- 「あそこです、ほら、あそこ。どうぞ話してきてください」
- 盗賊は息を呑む。「えー… その… 命令は命令ですから! 俺たちは牡鹿の王の手下なんです。王に言われたんですよ。橋を守れって。だから守ってるんです!」
- 「俺たちだって食わないとやってけない。金がなかったら餓死しますよ」
- 「なんてこった! 男爵様だ! なんでこんな… いえ何故ここに?」仲間の方をちらりと見た彼は皆一様に困惑していることに気付き、そして赤面した。「あー、えっと、その… どうぞお通りください、閣下!」
- 「いや、でも… ほら…」男は息を呑むと、顔を近づけてきた。「男爵様、俺なんてただの労働者です… 金を集めたり、払った奴を通したりね。これに関しちゃ、牡鹿の王と直接話してもらった方がいいでしょうね」
- 男は沈黙する。後ろの連中は気まずそうに下を向いている
- 目の前の人殺しは後ろの連中と同様、十分に武装している。彼はあなたを見た。「おい、列に並べ! ボケッとすんなよ…」あなたの顔を見た彼は言葉を失った。誰だかわかったようだ
