「なぜ奴の名前を知っている?」
- 「なぜ奴の名前を知っている?」
- 「よく覚えている。柵に向かって吹き飛ばされ… 頭を打ち… 朦朧として… 立ち上がれず、弓も持てず… 血の味がして… 何もできなかった」エクンは暗い目で虚空を眺めている。表情は石仮面のようだ
- この話をするのは辛いはずだが、若干気が晴れたようにも見える。「ありがとう。吐き出したかった」
- エクンは頷き感謝を示すが、依然として苦い表情を浮かべている
- 「トロルどもがそう叫んでいた。鬨の声として。賛歌として。カーガッド、カーガッド、カーガッド。我が家の壁を壊した時も叫んでいた。奴が… 殺した時も」
- エクンは肩をすくめる。「奴は焦っていた。夜明けが近かったんだ。ロック・トロルは日光を浴びると岩になる。日光が奴の天敵だ。カーガッドはそれをわかっている」
- 「カーガッドはロック・トロルだ。普通のトロルより大きく、力も強い。火や酸では殺せないが、多少は効く。弱点は日光だ。奴も石にはなりたくないだろう」エクンは唸る。「ダンジョンは奴に力を与え、岩はその傷を癒す。俺たちは奴のねぐ
- 「話してくれてありがとう。カーガッドはきっと倒せる」
- 「なぜお前は殺されなかったんだ?」
- 「ではカーガッドについてまとめよう」
- 「家族を殺したのはカーガッドか?」
- 「なぜ奴の名前を知っている?」
