目の前の老人はボロボロの服を身にまとっている。白い髪と髭は汚くもつれている。臭いから判断して、しばらく風呂には入っていないだろう。恐らく何年も。鼻を塞ぎたくなる衝動を抑えなければならない。そんなことは気がつかず、老人はシ
目の前の老人はボロボロの服を身にまとっている。白い髪と髭は汚くもつれている。臭いから判断して、しばらく風呂には入っていないだろう。恐らく何年も。鼻を塞ぎたくなる衝動を抑えなければならない。そんなことは気がつかず、老人はシラミを捕まえようとするように黙って髭を抜く。彼が今どこにいるか、わかっているかどうかも定かではない
話者レムス
