「私は。この地の男爵だ。よろしく」
- 「でしょうね」ヴァレリーは真面目に答える
- 「まあ! 呪文みたい!」
- 男は頷いた。「真っ当な者にはエクンと呼ばせている」彼は言った。「お前は真っ当か?」
- 冗談を言いたげな目をしているが、表情は微動だにしない。「名前? それとも肌の色でそう思ったのか? そうだ、ここから遠い所で生まれ育った」
- 「エクンダヨ」真っ直ぐ目を見ながら言う
- 男はまじまじと自分の脚を見る。「手当ては済んだ」ついに答えた。「致命傷じゃない」
- 彼は自分を見つめる狼に目を向けた。「俺のじゃない」
- 「私は。この地の男爵だ。よろしく」
- 「なんでお前の狼はクンクン鳴いてる?」
- 「よそ者だな?」
- 「ああ、味方だ。ここで何をしている?」
- [攻撃]「味方ではない」
- 「出血している。手当てしないと」
