老人は意味のよく分からない説明を始めた。理解に苦しんだが、要するに彼はただのイカダ漕ぎではないようだ。実はクレリックで、河川諸王国以外の場所ではほとんど知られていない神(「ハンスプーア」という水路と川の旅の守護者)に仕え
老人は意味のよく分からない説明を始めた。理解に苦しんだが、要するに彼はただのイカダ漕ぎではないようだ。実はクレリックで、河川諸王国以外の場所ではほとんど知られていない神(「ハンスプーア」という水路と川の旅の守護者)に仕える身らしい。その神は善でも悪でもなく、偉大なるセレン川と同じぐらい厄介な神様のようだが、砂州や急流や盗賊の襲撃を乗り越えて、船を無事に目的地まで連れて行ってくれるとしたら… いや、あるいは淀み切った戻り水の中で、溺れさせようとしているのかもしれない! 川を旅する者の多くは、困った時その神に祈りを捧げるが、信仰を公に認める人はほとんどいない… 噂によると、ハンスプーアは人身御供を求めるそうだ。そして溺れた人が持っていた金品を信者に集めさせ、通行料として徴収するらしい
