障壁に鍵を挿し込むと、ほぼ透明の青みがかった光の波が揺れ動いた。なんらかの防護呪文がその正体を隠していたようだが、それも今や消え失せた。扉からは霊妙な囁き声が聞こえ、“経箱”という言葉がはっきりと聞き取れた。鍵が青い光の
障壁に鍵を挿し込むと、ほぼ透明の青みがかった光の波が揺れ動いた。なんらかの防護呪文がその正体を隠していたようだが、それも今や消え失せた。扉からは霊妙な囁き声が聞こえ、“経箱”という言葉がはっきりと聞き取れた。鍵が青い光の波に溶けつつあるため、その言葉の意味を考える余裕はなかった。「これは計画の一部。囚われた者はその力の精髄を犠牲にすることで解放される」
