メモの山

一枚目のメモ 「あまり大声で言えた話じゃないんだが… カシラに聞かれたらぶっ殺されるからな… そろそろここを出るべきだ。シルバーステップは呪われてる! 昨日、湖上を進む船を見たんだ。でかい船さ。帆もでかい。乗員も大勢いたし、大きな箱とか宝箱もたくさん見えた。すると突然舵が切られて、船は岩に激突した! 船の残骸はこの洞窟の近くにある崖の下に流れていった。乗員は船から飛び降りて岸まで泳ごうとしてたが… あいつらその場で硬直して、音も立てずに沈んでいったんだ! 近くまで泳いできた奴を見たが、あの恐怖に歪んだ顔は言葉じゃ表せないな。“カロン”がどうのと叫んだ瞬間真っ青になって、他の奴らみたいに硬直して、そんで… 沈みやがった。そいつを見たのはそれが最後だ 確かにこの辺はヤバい獣だらけだが、あれは別格だ。俺の本能が逃げろって叫んでる。早くここを出ないと全員死ぬぞ」 二枚目のメモ 「泣き言はやめろ。難破船を放置して逃げろってか? むしろ見に行くべきだろう… 残骸の中に貴重品があるかもしれない」 三枚目のメモ 「なんてこった! 船と宝箱のことがカシラにバレちまった。完全に宝を探す気だぞ! 他の奴らに探させるみたいだ。湖底から釣り上げる気らしい… よりにもよって夜中にだ。地元民に気付かれたくないんだろうな! いいか、こんなの碌なことにならないぞ。森は気味悪いし、日が暮れるとなおさらだ。一昨日だったか、洞窟に帰る途中で後ろから何か聞こえたんだ。振り返った先には光る目が二つ、森の中からこっちを睨んでた! 想像してみろ。夜、暗いモミ林に浮かぶ二つの光… あれが何だったのか知らないし、知りたくもないが… すぐに消えてくれてよかった!」 四枚目のメモ 「お前がその狼だか脱走した子猫だかにビビってる間に、こっちはあの箱を見つけたぞ! 宝は湖の底にあった… 岸からもそんなに遠くない場所だ! 明日釣り上げる予定だ」 五枚目のメモ 「本気か? 誓ってもいいが、あの箱を釣り上げる前にここを離れないとヤバいことになるぞ!」 六枚目のメモ 「確かに洞窟を襲った獣は恐ろしかった。でも返り討ちにしただろ? カシラが奴に火を着けたら逃げ出した、そうだよな? 叫び声もうるさすぎて頭が爆発しそうだったが、実際のところ害はなかった。悪いが、俺はここに残る。あの箱には宝物がギッシリ詰まってるはずだ。獣と溺死した連中に関しては… ま、この仕事は危ない橋渡ってなんぼだろ」 七枚目のメモ 「確かにな。だがカシラがあの箱を釣り上げに行ったら、俺はここを出る。じゃあな、友よ。人生は長い… 運が良ければ、またどこかで会えるかもな」

価格
10 gp
重量
0.5 lb
メモの山 - Kingmaker