堕ちたレンジャーの手紙
震える手が汚れた紙の上に、震える文字を書いていた 「もしこれを誰かが読んでいたら、私は確実に死んでいるということだ。この手紙をどこでもパスファインダー協会に届けてほしい。もし不可能なら、どこかの神殿に届けてほしい。どうか私の死を、無駄なものにしないでくれ! 私はマヌシュ・ブブク、パスファインダー協会のメンバーになって12年になる。勇敢な見せかけの裏に彼らが隠していた、秘密の悪事の深淵について全く知らずに、いわゆる冒険者のチームに入ったのだ パーティーはティオコ・サカサマが率いている。彼女はデズナの神官であると言っているが、一度はラマシュトゥに仕えていたことを隠そうともせず、今でも彼女の顔には真の主の刻印が残っている。なぜ彼女はこの呪われたダンジョンに、私たちを連れてくる必要があったのか? それは明らかだ! 彼女は血なまぐさい儀式の生贄を用意しているのだ。誰が彼女の横で短剣を持ち、誰が私の横で祭壇に横たわるのかはまだわからない だがリアフェラ・ドマーレは違う悪の下僕だ。その点については疑う余地がない。彼女とティオコは常に言い争いを続けていて、彼らの煮えたぎるような怒りが、他にはできない程強く結びつけていた。リアフェラは何の理由もなく私を殴った。もしティオコが彼女を麻痺させる魔法を使っていなかったら、私は確実に死んでいただろう。もちろん、生贄は儀式まで無傷のままでいなくてはならないのだ! ルブゲン・ドラスもまた、明らかな信者だ。恐ろしい程熱狂的な信念で、私たちをどんどん悪臭を放つ深みへと引きずって行き、数えきれない程の財宝を約束している。だが今は、パーティーの誰も彼の事を信じていない… そしてパーティーの誰一人として「なぜ我々はここへ来たのか?」という簡単な質問に答えることが出来ない。彼らの中で、唯一闇の信者でないと思われるのは、スマラグダ・フェルドゥだ。彼女は私のように、自分の殻に閉じこもっている。彼女は共通の鍋から食事をとらないし、毒についてずっと何かつぶやいている。これはつまり、私と同様に、彼女は生贄だと言うことだろうか? それとも、彼女が生贄を司るのだろうか? それとも彼女は私の信頼を得るために装っているのだろうか? 最後に裏切るために? 私はこのダンジョンを生きて脱出できるとは思っていない。しかし、この数人の悪党が悪の女神を讃えるために行う、残虐行為は許容できない。これを止めさせねばならない! この手紙を読んだあなたは彼らを見つけ、どうか彼らを罰してもらいたい。パスファインダー協会の信頼を汚すことを許してはならない!」
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