思索家ファーニラスの日記の欠けていたページ

「二 嫌な事故が起きた。昨日、塔に泥棒が入り込んできた! 実験体を逃がそうとしたようだ。侵入されるのは嫌いだ。有益な資源が無駄になるのはもっと嫌いだ。私が動く前に警備のゴーレムと防護呪文が五人始末した。一人生き延びたようだが、死なないことを祈る。ハーフオークのソーサラーは実験に必要だ… 彼が対象なら呪文の効き目も変わるかもしれない」 「四 死んだ泥棒どもをゾンビに変えた。ウィル・オ・ウィスプと戦わせて、窓越しに観戦した。暇つぶしにはなった」 「六 アンデッド化の過程を人工的に遅らせ、変化の全過程を正確に記録しようとしたら、実験体が一人死んだ。何一つ思うように行かなかった。次の実験は一週間後… 今度はエルフの少女を使う。理論上、彼女の長い寿命は特定の過程の持続時間に影響する可能性がある」 「八 実験体が脱走した。一人残らずだ! あまりにも素早かったため、次の実験に備えようと地下室に降りた時は何一つ気付かなかった。ゴーレムは機能していない… 妙だが、あり得ることだ。だがどうやって私が張り巡らせた防護呪文の網を突破した!? 塔を出た後の足取りすら掴めなかった。アーケイニストが脱出を手助けしたのは明らか… 私並みに優れたアーケイニストだ。大したものだ! しかし奴らを捕まえた際に彼が見当たらなかったのはかなり意外だった。愚か者どもはワイバーンの巣に逃げ込み、ほとんどが死んだ。唯一救出できたのはエルフの少女のみ。安心した彼女は私に抱き着こうとしたが、私の目を見ると悲鳴を上げて気絶した」 「十 苦労して助けたエルフの少女を殺さなくてはならないとは。だが期限は迫っている… 奇妙な出来事が続いたが、経箱を作る儀式を遅らせたくない。最終段階での失敗だけは避けねば… 努力を重ねた二十余年と不死化の機会を無駄にはできない」 「十二 何が起きているというのだ。謎の敵が私以上に強くて狡猾なはずがない!」 「十四 錬金術用の材料の保管庫は焼け落ち、多くの材料が盗まれた。アーティファクトもかなり奪われた。目的はわかっている。私から物を盗み、あまつさえ陥れる気なのだ! だがお前は誰なんだ? 正体を暴いてやる。必ず」

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