破れて湿ったページ
「植物やその害についてはすぐに書き記した。いつかこのメモをドルイドに見せ、より詳しい情報を知れたら良いのだが。茂みに踏み込むべきではなかった… だが急な坂を登るのも危険だ。光る生物が無害だったとしてもだ。今朝からリズメルの様子がおかしかった。気が触れたようだった。廃墟に続く近道を探せと命令したり、トゲで怪我をしたのに治療するのを拒んだりした。忌々しい神官は先を急げと何度も言う… 恐らくネサスの言葉を直接聞いたんだろう。塔で神が待っているからか、神官は些細なことを気にしなくった。ネサスの信者に関する噂は本当だったらしい。信用ならない連中だ。 元の道に引き返し、金のことは諦めたかったが、ブリトに立ち止まる暇はないと言われた。彼の話だと、このガンダーソンとかいう野郎は“宝”の意味を履き違えているらしい。聖騎士は塔に隠された宝を、この島の古の先住民が遺した貴重な魔法の知識であると信じている。だが私の手を借りずに茂みを抜けられるとも思っていないらしい。もし好きにしていいなら、すぐにでもここを立ち去りたい… 依頼主がただの古びた本に興味を持つとは思えない。だがこう言った言い争いは魔法の神を信仰する神官や、知識の神に仕える聖騎士には通用しないものだ。ブリトは傷を治そうとしてくれた。おかげでほぼ傷はふさがったが、まだ酷く痛む。一過性の副作用であることを願う。少なくとも今は、引き返すことはできないからだ」
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