カエッシ
- 娘はケステンに向かってはにかみ、甘い口調で囁く。「もし私がジャマンディのように裕福で有力な女性だったら雇うんだけどな… たくましい衛兵隊長をね」
- 「どこに行くのか知らないけど、私は大広間の入口にいるから。あそこには何人か衛兵がいたと思う。来たかったら来て!」ティーフリングは挨拶すると、颯爽と走っていった
- 近くに立っているティーフリングの女性が小声で話している。「何か臭わない? 隠し事と政治的陰謀の臭い?」独り言を聞かれた彼女は恥ずかしそうにウインクする
- 「ふんっ」
- 「私は火を恐れない。地獄の血が流れているおかげでね。先行して、向こうで待ってる。またね!」ティーフリングの娘は走り出し、炎の中を駆け抜ける
- 彼女は嘲るように軽く頭を下げる。「私はカエッシ。ジャマンディ卿の呼びかけに応え、幸運を求めてここに来た連中の一人よ。でも他の連中と違って、私は昼でも夜でも警戒を怠らない。だからまだ生きている」
- 「ジャマンディ卿の名声を考えれば、暗殺者の大群やジャイアントが押し掛けても不思議じゃない。でも何のために? 一体何の得が?」ティーフリングは目を細め、興味深そうにしている
- 「ハッ! 火があると何でも楽しくなるわね!」襲撃前の会合にいたティーフリングの娘が近くで立ち止まり、興奮して尻尾を振っている。「すごい夜だと思わない? 残っていたのは私だけかと思ってた。いてくれてよかった。ちょっと退屈で
- 「ええ。カディーラの出身よ。でも灼熱の砂漠や日陰のオアシスの話は、戦いが終わってからにして。もし一緒に夕食を食べながら楽しくお喋りしたいなら言ってね… 友達作りは好きだから!」
