アリック
- 石棺
- アリック
- 村人は不機嫌な仲間に目を向ける。「ここで金を探しているんです、閣下。俺たちの村に泊まった旅の吟遊詩人が教えてくれたんですよ。大規模な戦いや蛮族、大勢の部族民をここに導いた族長の話なんかをね」
- 「払った金が少なすぎたから恨まれたんだ! 言っただろう。“欲張るな”と。“靴の中に隠したものを出せ”と。それでお前はどうした…?」村人は必死に身振りをした
- 「黙れ、聞こえてるぞ」三人目の男が呟く。声が少し震えている。「金は駄目そうだな…」
- 「こんな男爵領からは出ていこう。あんな男爵がいたんじゃ、宝なんて手に入らない」
- 「仕事に戻るぞ! 金の匂いがする、間違いない!」
- 「盗賊なんて怖くありません。貧乏な俺たちを襲ったりしませんよ」
- 「男爵がお優しくて何よりだ。アリック、金をここに出せ。閣下に感謝したい」
