ティグニ・ジャスマート
- 「大金を払ったのになんだこれは? カビの生えたパンと腐った野菜じゃないか!」
- 「エラスティルを恐れよ、ティグニ! 他人を苦しめてでも金が欲しいか!」
- ティグニ・ジャスマート
- ティグニは縮こまるが、ちらりと護衛を見やると、息を呑んではっきりと答えた。「お、お、お言葉ですが、男爵様、私は何も悪いことはしていません。商売に口を出さないでいただきたい! いくら脅されてもここを動きませんよ!」
- ティグニは無言で目を逸らし、ため息をついた。「わかりました。値下げします。私はそんなに冷酷じゃない」
- ボロボロの上着とヌルヌルのズボン、破れたベレー帽を被った恰幅の良い商人は退屈そうにしている。あなたに気付くと眉を上げた
- 「あー… あ、ありがとうございます、閣下! あなたにも、その、あー、神にも感謝します!」
- 「あれですか?」ティグニは農民たちに目をやり、鼻で笑った。「乞食どもは放っておけばいいんですよ。ギャアギャア言う割に部下たちに挑む勇気はないんだから」
- 「ご存知ないのですか? 牡鹿の王ですよ、男爵様! 彼は生きてます! 仲間を連れて戻ってきたかと思えば、橋を奪って通行料を取り始めたんです! それで彼らは足止めを食らってるんですよ。大体ね、農民に通行料を払う金なんてあるわ
- 「ティグニ・ジャスマートの露店へようこそ。最高の品を取り揃えております」ティグニは周りを見るとため息をついた。「うちが一番安いですよ」
- 「これはどうも! 本日は何をご所望で?」
- 「まさか」ティグニは長いため息をついた。「あなたが牡鹿の王を倒したせいで全部台無しですよ。以前は橋を渡れない避難民と商売できたのに… 今やこのザマだ。たまに旅人がライ麦パンを買っていくだけ… 何も売れない日だってある!」
- ティグニは激高した。「“お前のものはお前のもの”! “河川の自由”をご存知ないのですか、男爵様? ストールンランドにおいて最も尊ばれている法の1つです! 申し訳ないが、あなたは間違っている。そんな税金、絶対に払いませんか
- ティグニは縮こまり、首を引っ込めて後ずさりした。「お、お許しを、閣下! 平に謝罪いたします!」息を整えると、慎重に言葉を選びながら話した。「これからは最安値でご提供させていただきます!」
- 「は!?」ティグニは息を吞んだ。「ですが… ですが…! 畜生め!」反論しても無駄と気付いた彼は財布を取り出し、あなたに金を渡し始めた。「泥棒だ… 泥棒そのものだ…」渡し終えると、浅くぎこちないお辞儀をした。「承知しました
- 「もちろんです、閣下! 問題を起こすつもりはありません。では法に則り、こちらが分け前… 失礼、営業税です」
- 商人は満面の笑みを浮かべた。「商売がしやすい男爵領だとは常々感じておりました。いや実に嬉しい」
- 「長いこと足止めを食らってる者もいます。彼らが餓死せずに済んでるのは私のおかげですよ! もちろんぼったくってはいません」
- 「失せろ! この辺で商売してるのは私だけだ。私が売る物以外に食う物なんてないぞ!」
- ボロボロの上着とヌルヌルのズボン、破れたベレー帽を被った恰幅の良い商人はようやくあなたに気付いた。「おお! ティグニ・ジャスマートの露店へようこそ! 最高の品を取り揃えております!」
- 「需要が高いんだ!」商人はウインクし、パンパンに膨れた財布を鳴らした。「こんな商品ここでしか買えませんよ! まあ、この辺で商売してるのは私だけですが… それにね、皆さん食べるの好きなんです!」自分の冗談に笑っている
- 「説教は結構! 腹が減ったならベリーを摘むなり蛙を捕まえるなりすればいい! 私はここに立って商品を売るだけです!」
- ティグニは顔をしかめながらあなたを見る。「何の御用ですか、男爵様?」
