ボルガ
- 「遺跡とか洞窟を探してるのさ… 実際よくは知らない。探し物が何なのか知ってるのはドゥガスだけ。彼はクレリックでもあり、この遠征隊のリーダーでもある。あ、彼だけじゃないな、姉妹たちも知ってる」
- ハーフオークはニヤリと笑い、武器を抜いた。「なら怒ったところを見せてみろ!」
- 「あたしと同じくらい、あなたにもわかるだろう」
- 「ハッ! 受けて立つ。一度は倒した連中だ… 今度こそとどめを刺す!」
- 「遥か昔、彼はニューメリアで最も偉大な族長だった。ゴラムに選ばれし者でもあった! 定命の者では太刀打ちできないくらい強かったが、神の力を持つファラズマには流石に敵わなかった。だが彼は帰って来たんだ! 再誕のアーマグ率いる
- 地図を見ていたボルガは顔を上げた。「またあんたか。何の用だ?」
- 「あたしが? まさか。経験があるからリーダーになっただけ。族長は再誕のアーマグだよ!」ボルガは誇らしげにその名を口にした。どうだ驚いたかといった顔だ。「彼は今、ニューメリアにいる」
- 「ヴァーンホールド? どこだったか」蛮族は地図に目を向け、近辺の大まかな位置関係を確認した。「ふむ、知らないな。何も知らない。そこには行ったことがない」
- 「だったら良いんだがな! 見つかったのは今のところ泥と糞と怪物だけだ。これじゃニューメリアと何にも変わらない! この洞穴を見つけたはいいが、中に怪物どもが住んでたんだ… 痛手を被ったが、何とか奴らを追い出すことができた。
- 「アーマグに仕えてる魔女たちさ。色んなことを知ってる… 歴史や神々、他世界のことも… 口も上手いんだ。奴らの知識は半端じゃないぞ! それに妙な魔法も使いやがる… アーマグにこの遠征に向かうよう命じられた時は、一ヶ月くらい
- 「それはあんたの問題だろ。こんな夜中にここを出る気はない」
- 「へえ? あたしたちが荷物をまとめてる間に物を盗むための作り話にしか聞こえないが」
- 「本気か? やってみろ!」
- 蛮族は呆気に取られた。「な、何だって? あの不細工どものことか? あんた正気か?」
- 蛮族は肩をすくめた。「近くにオークの土地があるんだ。隣人同士、色々あるのさ」
- ボルガはあなたの肩を叩き、大声で笑った。「面白い冗談だ! 危うく騙されるところだった!」
- ハーフオークの女が焚き火の傍に座っている。他の蛮族と同様、革と毛皮の服を着ている。くしゃくしゃになった地図を指でなぞりながら、彼女は顔をしかめた。あなたに気が付くと顔を上げた。「客か。誰だ? 敵意がないなら焚き火の傍に座
- 蛮族はあなたの目を見つめたが、あなたより先に目を逸らした。「わかったよ… 勝手にしな」
- ノクノクにボルガの目が留まると、彼女はクスクス笑った。「なかなか立派な獣を飼ってるな。故郷ではそいつらを使って絨毯を作る。そいつらの皮の使い道なんてそれくらいだからな」
- 「なんてこった!」ボルガは飛び上がった。「警告に感謝する。全員よく聞け! 敵襲だ! 今すぐ荷物をまとめろ!」
- 蛮族は肩をすくめた。「妙な話だが、まあいいだろう。どの道長居する気はないからな。全員荷物をまとめろ! 出発だ!」
- 「彼らは本陣にいる。ここだ」ボルガは地図上の十字路を指差した。「あたしたちを雇いたいとか、何か用事があるんだったら行ってみな。こんな所で探し物するよりずっとマシだろうから」
- 「そうだな、いつまでもこんな所にはいられない。こっちももうすぐここを出る。気を付けなよ!」
- 「ニューメリアの土壌にはアダマンティンが含まれてる。そこに住む人々もアダマンティン並みに固い意志を持ってる」蛮族は厳かに話し始めたが、徐々に口調が変わっていった。「あの土地にあるものと言ったら、アダマンティンと勇気、それ
