突然息苦しいほど湿度が高くなり、乳白色の驚くほど濃い霧が地面から立ち昇ってきた! 信じてほしい。「驚くほど濃い」とは宿屋の主人が「うちのスープは濃いよ」と言う時の「濃い」とは違う。やがて目の前すら見えなくなった。耳の中に
突然息苦しいほど湿度が高くなり、乳白色の驚くほど濃い霧が地面から立ち昇ってきた! 信じてほしい。「驚くほど濃い」とは宿屋の主人が「うちのスープは濃いよ」と言う時の「濃い」とは違う。やがて目の前すら見えなくなった。耳の中に綿を詰められているような感覚だった! 空気も濃くなり、水の中を歩いているような気がした! 触感を使って進む必要があった。移動速度は以前の半分にまで落ちた 最後尾を歩いていたが、前に進めなくなった。前を歩く仲間達のくぐもった心配そうな声を、必死に耳を澄ませて彼は聞いた。このままではいけない… だが、どうすればいい?
