カエッシ
- カエッシ
- 「姉の死を知った私は、姉を取り戻すためならどんな力でも利用するつもりでいた。それが可能な力を見つけたの… 私はネサスの使者であるアルカノセインに接触した。彼女は、カネーラを生き返らせると約束してくれた。でも、条件が二つあ
- 「ええ。後悔させないでね、。私はただ… あなたが姉と私の運命を変える手助けをしてくれる。そう思っただけよ」
- 「姉と私は… 双子だけど、太陽と月くらい違っている。姉の名前はカネーラで、“沈黙の炎”という意味よ。彼女は炎… 冷たい炎。でも誰でも灰にできる。私は川よ。疲れた旅人に水を届け、木々の新芽を育て、そこに喜びを感じる。でも川
- 「珍しい遺物で、蝕の円盤と呼ばれている。太陽と月を隠す影の中から作られた、という美しい話を聞いたことがある。でも、真実だとは思えない。ネサスは魔法の神で、かつては定命のウィザードだった。彼の神殿にあった遺物は、ほとんどが
- 女性はうなだれる。「そう言われるのは、これが初めてじゃないわ。そう。ではさようなら!」
- 「この先のどこかに、崖があるはずよ。そこに塔の残骸がある。塔に登って、廃墟を捜索しないといけない… 問題にも備えて… どれだけ注意深くしても足りない。さあ、準備はいい?」
- 「私たちが読んだ歴史書では、ソロウフローと呼ばれていた。かつてはタルドールの街で、第五次探検隊の退役兵たちが作った街よ。荒れた川のほとりにあって… 川に破壊された。ある夜、ひどい洪水が街を破壊して、多くの死者が出て生存者
- 「もちろん」
- 「伝説によれば、次元を越える移動を制御できるようになるらしい。でも、壊れない繋がりを持った二人のウィザードにしか使うことはできない。片方が次元の間を移動する時、もう片方はこの世界で“錨”になって、交代できるようになる。な
- 「カディーラの頃からの友達よ。名前はナイホ、テヴィ、エルキ。でも私は、たいていスイートティースと呼んでいるわ。3人はいつでも一緒で、一緒に行動して、声を揃えて話す。この地の歴史を発見して、宝物のことを私に教えたのは彼らよ
- 「古代タルドールの街よ。ずっと昔、エレメンタルに破壊されたわ。彼らはかつて、この岩にある鉱石を掘っていた。ここで何が起きたかはあまり知られていないけれど、噂によればひどい洪水が街を破壊したらしい。多くの民が死んで、生き残
- カリッカは足踏みをして、彼らの注意を引く。「スイートティース、そこまでよ! すぐ街に戻りなさい。男爵と私には、内密の話があるの。タルドールの塔には、私たちだけで行きます… 危険があるかもしれないから」
- 「ええ。交代は予測できないわ。たいていは寝ている間に起きるけど、昼間に起きることもある。だから、一つの場所に長く留まることができないのよ。誰かに交代の様子を見られたら、“魔法による特別な移動の方法”という話をする。でも、
- 「お好きにどうぞ。ここで待つわ…」
- 彼女は頭を腕の上に乗せ、過去を思い出しながら遠くを見つめている。「火のそばでの話… 私が生まれた砂漠で… 一番好きな思い出よ。日が落ちて、主人と客、親と子供、友達やライバル、みんなが火のそばに集まって、星の下で互いの物語
- カリッカは、不信な目であなたを見る。「それなら… 私が間違っていた。それなら、お別れね、。自分たちだけで運命に立ち向かうわ」
- 彼女は深呼吸して、目を開き、決然として話す。「何が起きたとしても、これは分かっておいて、。あなたが“カエッシ”という名前で知っている者は存在しない。私の本当の名前はカリッカ。私は… 私たちは… 話せば長い話になる。迎え火
- その女性は目を閉じ、拳を握りしめる。明らかに強い感情にとらわれているが、それが何なのかは分からない。 「永遠に続かないことは分かっていたわ。どうして彼は… こんなルールを作ったの? 守れないことは分かっていたはずよ」
- カリッカはうなだれる。「このことは… 今まで誰にも話したことがなかった。世界中の誰にもね。他人に秘密を打ち明けるのは簡単なことじゃない。悲しみと罪悪感がありすぎる。もしよければ、詳細は聞かないでほしい」
- カリッカの寂しい目が、少し優しくなる。「ありがとう」
- 「覚えていられる訳がなかった。あなたとは、その時に会っていないから。歓迎式であなたと話をして、暗殺者たちとの戦いであなたを助けたのはカネーラよ。いつもはお互いにメモを残すの。起きた全てのことの詳細を記して、“カエッシ”が
- カリッカは、微かに笑う。「ネサスの信者が、秘密を守れる訳もないわ」
- 「姉と私は、よく忍び込んだわ。光と暖かさの輪のすぐそばにある影に隠れて、お話を聞くためにね。私たちはヘルスポーンだから。ティーフリングは、カディーラで招かれざる客だった。慈悲深いサレンレイの光に祝福されない存在だったわ。
- あなたが近づくと、カリッカは微かに笑う。しかし、まるで弓の弦のように緊張していることがすぐに分かる
- 「姉は死んだのよ。私は… それを乗り越えられなかった。カネーラは、ソウルイーターに殺された… アバドンのアークダイモンの隠れ信者たちが召喚したモンスターよ。召喚した者たちは戦闘中に死んだけど、怪物は姉が勝てる相手ではなか
- カリッカは寂しそうに笑う。「私と姉は、似ているところがたくさんあるの… カネーラは、どんな状況も利用しようとする。ソロウフローの宝物庫にある宝に、あなたが失望しないことを祈りましょう…」
- 混乱は突然終わったが、カエッシの目には恐怖が見える。彼女の青い目に… 「あなたね! 話したかったの… 私は…」
- 「まさにその話をしたかったのよ。カネーラは私たちがずっと探している古代の宝物について、あなたと話をするはずだった。ここで価値があるのは、黄金だけではないわ。タルドールの略奪者たちがネサスの由緒正しいカディーラの神殿から盗
- カリッカは、ため息をつく。「過去に出会った中で、私を見捨てなかった相手がいるのはある意味で嬉しい。でも、不安にもなるのよ。スイートティースは、私たちが逃げた後のことを何も知らない。カネーラは死んで、私は過去から逃げるため
- カリッカは感謝してうなずく。「ありがとう。単独でここまで来なくて済んだのは嬉しいわ…」
- 「戻ったの? 先へ進めそう?」
- 「私はソロウフローであなたを待っているわ。お願い、一緒に遺跡を捜索しましょう。二人だけで。あなたの仲間の前で、また正体を知られるのが嫌なのよ。アルカノセインとの誓いを破るのは、一度でたくさん… 神の怒りを買いたくないわ。
- 「タルドール第五次探検隊の誰かが、ここに運んできたのよ。タルドールとカディーラは、長い間敵対関係にあった。何千年も前、ある兵士がネサスの神殿に侵入して遺物を盗んでいった。売るためか、あるいは家宝として密かに隠しておくため
