サテュロス
一部の地域ではファウヌスとも呼ばれるサテュロスは、原生林のもっとも深い場所に住む放蕩者で快楽主義のクリーチャーである。彼らはワインと音楽、情熱的なロマンスを愛する。また巧言と令色を以って知られ、無用心な若い娘や羊飼いの少年に求婚する。そして、彼らの通った跡には、無計画に妊娠した者たちが残され気まずい弁明を余儀なくされる 彼らの肉体のほとんどは魅力的なたくましい男のそれだが、サテュロスの蕩しの才は多くをその音楽の才に負っている。その別名の元でもあるパン・パイプの力によって、他者を魅惑するさまざまな旋律の呪文を奏で、気まぐれな欲望に身を捧げさせるのだ。いつもふざけているだけではなく、サテュロスは故郷の森では多くの場合クリーチャーたちの守護者として振舞う。そしてサテュロスを恋情から激情に振り向けてしまった者は誰であれ、ファウヌスを取り巻く危険な獣たちに威圧されている自分に気がつく羽目になるだろう 確かにサテュロスは他者の権利よりも自分の快楽に重きを置く傾向があるが、自分が誘う相手に悪意があるわけではない。このような出会いから生まれた子供は常に純粋のサテュロスとして生まれ、大体は生まれてすぐに自分の陽気な親族によって連れ去られる
